設計は、製品を作るため、設置するために必要な資料や図面等を作成する仕事です。 作成する資料には、仕様書・計算書・数量表・取扱説明書・図面などさまざまなものがあります。図面を書いて終わりではありません。 また、これらを設計するために材料力学などの各種専門知識が必要となります。
設計初心者はベテラン設計者の指導の元で学んでいくことになります。ベテランに教わりながら、「設計の進め方」と「設計の考え方」について習得します。 「材料」に何が必要か、その特性は何かを考え選定し、どのような「加工」が必要かを判断し、「組立」するためにどのような手順が必要かを考える能力が必要になります。
近年ではITを活用した設計が急速に進んでいます。 パソコンで図面が作れるCADなどの道具を活用した設計が主流です。 いろんなソフトがありますが、それらに対応する能力が必要になります。
知識だけでは設計はできません。重要なのは各部門やお客様とのコミュニケーションです。 設計は自分だけではなく、関連部署との連携が必ず必要です。また自社で保有していない技術の場合、他社と連携してモノづくりをすることもあります。そこには必ずコミュニケーションが生まれます。 コミュニケーションを円滑に進め、お客様が求めているものを、製造者が作りやすいものを、現場施工者が作業しやすいものを、設計しなければなりません。
機械工学の4大力学をはじめ、さまざまな専門知識を習得しなければなりません。また、日々技術は進歩していくので最新の情報を仕入れることも忘れてはいけません。 例として、4大力学といわれる「材料力学」と「機械力学」は壊れない製品を作るための知識となります。「流体力学」は水や空気などの流体が流れる製品の設計、「熱力学」はエンジンなど熱が発生する製品設計に必要な知識となります。 ほかにもさまざまな知識が必要となります。加工や組み立て、設置の知識も必要となります。 このように設計は、製品を作る上での心臓部であり、欠かせない重要な役割を担っています。